人魚姫の嘘


「そうか…
大変な目にあったんだな
とりあえず俺の城へ来い

困っている者は
助けずにはいられない
質なんだ」



そう言いながら
海水でびちょびちょな
私を軽々と抱っこしてきた


うわっ!!



「…軽っ…」



そうだ私は
あの場で薬を飲んで
意識が途切れて
この砂浜まで流れついたんだ



何故ここに
彼がやって来たのか
謎だけど



この偶然に感謝しよう。




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