人魚姫の嘘

あまりにも心配する彼女に
その場でスクッと立ち上がり
大丈夫、とジェスチャーで
伝えた



「あらっあなた
声が出ないの?」



うん。と頷く



「そう、大変ね
何かあったらいつでも
相談にのるわ」



会釈をして私は
階段を降りた


彼女は私が来た廊下を
歩いて行った



…あの女性
お手伝いさんか誰か?
にしては、綺麗な服を着ていた


それに
いつでも相談にのるわ
って…この城にずっと居るってこと?




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