人魚姫の嘘


「でも実際に消えてるのよ
女の子一人がね…」


「おっ脅かさないでよ!
私は絶対そんなこと
思わないな~…

海だったら自由に
泳げるし綺麗なモノは
たっくさんあるし」



「人間と人魚なんて
そう変わらないわ!

間と魚よ!違うところなんて
下半身が違うだけよ」



「何よ`間と魚'って…
あら、ルナは人間に
興味があるの?」



「んー…あるけど
魔女に捧げるモノに
よるわね」



噂好きにもほどがある



「それも噂?
何よ捧げるモノって」



「詳しくは知らない。
だけど魔女はその時その時に
よって捧げてもらうモノを
変えるのよ!」



「例えば?」



「何だろ…髪とか!?」



「嫌ね。それは相当嫌よ」




髪…私達にとって
とても大切なもの



他の人魚よりも
長く美しい髪をもつ
人魚がより、モテる。



だからこの世界に
髪の短い人魚はいない



魔女に髪が欲しいと
言われたら…



それはかなりの
侮辱に値する。




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