人魚姫の嘘
海へ出た…
見たことのない青い海が
朝日と溶け合うように
光っている
「海…初めてみた…」
辺りを見渡すと
船が港にとめてあった
「あれに乗れば…
この国を出れるかな?」
足は港に向かった
そして、人目を気にしながら
船へ内緒で乗ってしまった
あたしをここから
逃がしてくれるたった1つの
希望なんだ…!
船酔いしながら3時間ぐらい経った時
船が止まった
恐る恐る窓から
外を見ると
言葉を失うほど、素敵な
街が並んでいた