人魚姫の嘘
「アタシの名前は
マリアよ!宜しくね
あなたは?」
行き道にマリアは
質問してきた
名前は…
「……さ…サラ・シーファス」
「サラか!透き通っていて
素敵な名前ね」
「ありがとう」
つい顔が赤くなってしまう
「あ!あそこの家が
アタシの家よ」
マリアが指差す
方向には、けして豪華過ぎず
貧し過ぎないオシャレな
家が建っていた
「さあ中に入って」
入ると木の香りが
心地良く広がった
落ち着くなぁ
「サラ!ご飯が出来るまで
お風呂入っておいで」
案内してもらい
お風呂にはいる
酷く久しぶりな気がする
……他人からの
優しさに甘える事が……