ツンデレくんは王子様 短編
私は、正宗の前に行く。
正宗は手の甲を口元に寄せる。
癖なんだろうな~。
「ばっかじゃねーの!」
顔真っ赤!
「可愛い」
「はぁ!?」
「かっわい~」
私は嫌がらせのように言った。
「可愛くねーよ」
正宗は歩きだす。
「怒った?」
「別に…」
「嘘!」
チュッ
えっ?
「隙あり」
ふっと笑うと、正宗はまた歩きだした。
えっ…。えぇっ!?
キス!?キスって!
「奈々~早くこいよ!授業始まんぞ!」
「うん!」
キスは照れないんだ。
そう思いながら、私は屋上を出た。
正宗が素直じゃないから、私が頑張らないと!!
END