Dear.
キス
「 麗華、体調は? 」
「 ん~~・・ 」
「 ぁあ?なんだそれ 」
朝食が喉を通らずに
胃の中の全てを出したあたしは
未だに吐き気が止まらなくて
「 ・・・うそだろ? 」
龍弥に両手を伸ばした。
「 面倒な嫁だな 」
溜息をつきながらもあたしの前に
背中をだして ”ん” なんて言う彼は
本当に優しい旦那さん。
「 お前痩せろ 」
「 無理なこと言わないでっ 」
「 重い 」
「 言わないでっ 」
ノソノソとゆっくり歩くのは
あたしが重いからなのか、
気遣っているからなのかは
あたしには分からない。