Dear.
「 龍希と菫ちゃんとか 」
「 は? 」
「 だからキスはちょっと・・アレだから
2人あわせたらキスでいいんじゃない? 」
”アレ”と言う言葉に色々な意味を
混ぜて 最低限の意見を言うと
「 アレって・・なんだよ・・・ 」
案の定 ”アレ”の意味をつかれて、
笑うしかなかった。
「 まぁ・・・ね?でもいいじゃない? 」
「 ん~・・腹ん中にどっちがいるんだろうな 」
「 さぁ? 」
そういう会話をしている間に
車は病院の駐車場に停められて
龍弥が先に車から降りた。
「 背中、いいのか? 」
「 うん。大丈夫 」
さすがに人前では恥ずかしくて
苦笑いで返すと、あたしの手を掴んで
ゆっくり歩き出した。