Dear.
「 え、・・何?どうした? 」
「 はやくっ 」
「 あ?・・あー、わかった 」
驚いたようにあたしを見ると
サラサラと何かを書いて
赤面したままの受付嬢に出して
席に戻った。
「 こんなところで妬くなよ 」
「 ・・・だって・・ 」
袖をぎゅっと掴んだあたしの頭を
小突いて ”ばか”と囁かれて
心配してしまった自分が恥ずかしくなった。
「 紙書いてただけだから
別に口説いてないから心配すんな 」
「 ・・・・はい 」
そう言っていつもの意地悪い笑顔じゃなくて
優しい笑顔を見せてくれて
つい目を逸らしてしまった。