Dear.
「 ココに、いるんだよな 」
あたしのお腹に手を添えて
耳元でふっと笑う声が聞こえた。
「 産まれるまでもそれからも
・・・辛いしキツいだろうけど
俺も頑張るから 」
「 うん 」
「 だから、麗華も頑張って 」
幸せだと、おもった。
自分のことを想ってくれる人が
こんなに間近にいてくれて、
「 俺が仕事いってる間に
体調悪くなったら、
迷わず救急車か紫呼んで。
俺は絶対すぐ駆けつけるから 」
「 1人で大丈夫だよ? 」
あたしがそう言って笑うと
少しムッとした声で、
「 俺が大丈夫じゃないから 」
そう言って、頬にキスをされた。