Dear.

side 麗華





「 隣、みてみな? 」







龍弥にそう言われて
視線を龍弥とは逆の方へ向ける。









「 産んでくれてありがとう 」







あたしが涙を堪えきれなくなって
枯れて出なくなった声を出して
泣くのを、龍弥は黙ってみてて、
たまに袖や指で涙を拭ってくれた。









「 ・・・ッ・・龍弥ぁ・・っ 」






目の前にいるのは、愛しそうに
小さな子供を抱いて微笑む龍弥。
大好きな彼と、その彼との子供。










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