Dear.
「 やっぱあのクソ女に言うんじゃなかった 」
チッと大きすぎる舌打ちをして
楓くんをあたしの前から退かして
「 疲れた。寝ようぜ 」
あたしを抱き上げると寝室のドアを開いて
スタスタと入っていく。
「 海くんと楓くんは? 」
「 一緒に寝たいのか? 」
「 いや・・そうじゃなくて 」
お茶は出さなくても
とりあえず家に帰してあげなきゃ
朝まで居そうだよ・・・。
あたしの表情で読み取ったのか
溜息をついて、部屋から出て行った。
「 麗華さん、頑張ってください! 」
「 たまには顔出しに来いよ 」
ドアの隙間から顔をだした2人は
バラバラのことを言っているけど
・・・正直に、嬉しかった。