ただ君だけを想う。
そして私と拓海くんは並んで歩いて帰っている。


送ると言われて断ったけど…、

暗くなって来たし送ると言って引いてくれなかった。


『今日はさんきゅーな。』


しかもレジではさりげなくミルクティー代を払ってくれていた。


俺が誘ったんだからいいんだよって言って
またお金を払おうとした私を阻止した。


そういうとこ優しいんだから…拓海くんて。


「ううん。私も楽しかったし…
拓海くんの言ってた通り、柏木くん良い人だった。」


『そうか。なら良かった。でも…』


そこで言葉を切った拓海くんに首を傾げる。


そんな私を少しだけ見て前を向きながら拓海くんが言った。



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