ただ君だけを想う。
ーーー………


『あ、海音!美味しそうなもん飲んでんじゃん?』


教室の自分の席で窓から外を見ながら座って
大好きなりんごジュースを飲んでいたら…


後ろからひょいっと取られた。


「あ、ちょっ…」


そう言いながら取り返そうして振り返ると、


私の片想いの相手…中森 愁斗(ナカモリ シュウト)がいた。

「愁ちゃん!」

私の飲みかけのジュースを普通に飲む愁ちゃん。


やっぱり私は“女の子”として見てもらえないのかな…?


愁ちゃん、私は愁ちゃんのこと…


男友達だなんて思ったこと、


一度もないよ…―。



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