ただ君だけを想う。
「海音ーっ。大丈夫かー。」
「………」
「ダメだ。魂抜けてるわ」
「………」
茜が声を掛けてくれてるっぽいけど、
何も答えられない。
というよりは、耳に入って来ない。
と、その時。
「ちょっとーーー!ちょっとちょっとちょっとーーー!」
どこに行っていたのか、さっきまでいなかった理央が私と茜の方へ興奮しながらやって来た。
「理央、どうしたのよ?」
茜が冷静に質問している。
私は、相変わらず言葉を発することさえ出来ないでいた。
「大変よ!愁が、」
さっきまで大声だった理央が、
小声に変えて愁ちゃんの名前を出した。
あ、何を言われるのか、わかってしまった。
「理央、待って、その話…、」
茜が話の続きを止めようとしたけど…、
「一年の、相澤 花(アイザワ ハナ)に告られたって!」
時すでに遅し。
しかも、より具体的に教えてくださった。
相澤花。
男子たちが騒いでいた子だ。
“一年の中で、一番可愛い”ということで。
「………」
「ダメだ。魂抜けてるわ」
「………」
茜が声を掛けてくれてるっぽいけど、
何も答えられない。
というよりは、耳に入って来ない。
と、その時。
「ちょっとーーー!ちょっとちょっとちょっとーーー!」
どこに行っていたのか、さっきまでいなかった理央が私と茜の方へ興奮しながらやって来た。
「理央、どうしたのよ?」
茜が冷静に質問している。
私は、相変わらず言葉を発することさえ出来ないでいた。
「大変よ!愁が、」
さっきまで大声だった理央が、
小声に変えて愁ちゃんの名前を出した。
あ、何を言われるのか、わかってしまった。
「理央、待って、その話…、」
茜が話の続きを止めようとしたけど…、
「一年の、相澤 花(アイザワ ハナ)に告られたって!」
時すでに遅し。
しかも、より具体的に教えてくださった。
相澤花。
男子たちが騒いでいた子だ。
“一年の中で、一番可愛い”ということで。