ただ君だけを想う。
『海音、はよッ☆』


教室に入ろうとしたら、後ろから大きな声と共に肩を叩かれた。


「…愁ちゃん!おはよう!てか痛いしッ」


本当はそんなにっていうか全く痛くない。


だって愁ちゃんは、いつも手加減してくれるから。


「あー、今ので骨折れた!痛ーい。」


『んなわけねーだろ。お前、怪力だしぃ』


「何か言った?」


ジロリと愁ちゃんを見ると愁ちゃんは、少し怯えたような楽しそうな顔をして言った。


『おー、怖っ!』


そんな感じで教室に入ると、


愁ちゃんはすぐにいろんな人に囲まれた。


『おぉー、愁、はよ!』


『うっす☆』


「愁斗、おはよう~」


『はよっ』


本当に愁ちゃんは…、


人気者だなぁ。



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