ただ君だけを想う。
一年前の春―…。

ドキドキしながら、この桜丘(サクラガオカ)高校の門をくぐった。


私と同じように、ピカピカの制服を来た人たちがたくさんいる。


これからここで高校生活を送るんだって、漠然と私は思っていた。


でも、彼に出会ってなんてことのない高校生活が


一瞬でキラキラ輝いたのがわかった。


今でもそれは変わらない。


秀ちゃんがいるだけで、


私の毎日はキラキラ輝いている。


彼にとっては、

私の存在なんてちっぽけだけど。


彼が私との出会いを、

覚えてるのかさえもわからないけれど…。


私にとっては大切な、

とてもとても大きな出会いだったの。



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