ただ君だけを想う。
「え~、海音は桜丘高校のマドンナじゃん?そんな噂すぐ回ってくるよ~」


悠里はとてもサバサバしている。だからすぐに仲良くなれた。


しかし………、


「マドンナて…」


理央と同じく噂好きな所が欠点だ。


「謙遜しちゃって~。まー、そんなことより!彼氏どんななの?詳しく教えてよね~」


ほんと、理央と同じ匂いするよ…。


「………教えない!」


私は悠里を無視して次の授業が移動教室だったのでその教室へ移動しようと席を立ち教室を出る。


「も~!秘密主義なんだから!」


悠里の言葉は聞かぬフリ。


私の後を追っかけてくる悠里の足跡を聞きながら考えていたのは柏木くんのことだった。


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