ただ君だけを想う。
「いや、あっという間で、すっかりそんなこと考えてなかったよ…」


「も~!女の子なんだから!そういう大切な記念日は覚えておかなきゃでしょ~?」


「そういう悠里は彼氏いるの?聞いたことないけど?」


これぞとばかりに私も気になっていた悠里の話へ展開していく。


だけどそれは何てことなかった。


「いるよ~。超ラブラブ☆」


平然と答えられて、こっちが逆に恥ずかしくなった。


しかも聞いてもないのに細かく語ってくれた。


まぁ聞く手間が省けたので良しとしよう。


「私も今月末で1年なのよね。」


悠里がそう言った。


「1年かぁ、すごいなぁ」


「まぁ海音たちもあっという間デショ!お互いお祝いしなきゃだね~」


そんなガールズトークをしながらの移動教室も悪くないかも何て思った私だった。


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