ただ君だけを想う。
「あぁ~、でも緊張するよぉ。」
そう言ってカフェのテーブルに項垂れる私。
「海音なら大丈夫よ、そのままで。」
茜の言葉に勇気付けられる。
「にしても、海音が柏木くんのこと好きになってるの見て安心したわ。」
そこで言葉を切った茜だったけど、何となく、茜の言いたいことがわかってしまった。
「愁斗のこと、吹っ切れたみたいだし?」
やっぱり、当たっていた。
何だろう、もう平気だと思うのに、彼の名前を出されると、楽しかった思い出たちが一気に頭の中に流れてしまう。
「はは…」
それだけ彼とは一緒にいたということだ。
「でも、やっぱり、前みたいに戻れないね…」
そう、あれ以来、愁ちゃんとは喋っていない。
拓海くんと話して今まで通りにとも思っていたのだが、神様の悪戯か、はたまた優しさからか、クラスが離れてしまったので会うことすら無かったのだ。
私は、愁ちゃんのことを好きになってちゃんと気持ちを伝えれたことを今では良かったと思っている。
だから吹っ切れているのだ。だけどやっぱりあれだけ仲が良かった愁ちゃんと気まずいのが嫌だなと思ってしまう。
かといって、今やクラスも違い、私が振られた方なのだから、容易に話しかけることは出来ない。
そう言ってカフェのテーブルに項垂れる私。
「海音なら大丈夫よ、そのままで。」
茜の言葉に勇気付けられる。
「にしても、海音が柏木くんのこと好きになってるの見て安心したわ。」
そこで言葉を切った茜だったけど、何となく、茜の言いたいことがわかってしまった。
「愁斗のこと、吹っ切れたみたいだし?」
やっぱり、当たっていた。
何だろう、もう平気だと思うのに、彼の名前を出されると、楽しかった思い出たちが一気に頭の中に流れてしまう。
「はは…」
それだけ彼とは一緒にいたということだ。
「でも、やっぱり、前みたいに戻れないね…」
そう、あれ以来、愁ちゃんとは喋っていない。
拓海くんと話して今まで通りにとも思っていたのだが、神様の悪戯か、はたまた優しさからか、クラスが離れてしまったので会うことすら無かったのだ。
私は、愁ちゃんのことを好きになってちゃんと気持ちを伝えれたことを今では良かったと思っている。
だから吹っ切れているのだ。だけどやっぱりあれだけ仲が良かった愁ちゃんと気まずいのが嫌だなと思ってしまう。
かといって、今やクラスも違い、私が振られた方なのだから、容易に話しかけることは出来ない。