ただ君だけを想う。
まだその時は恋じゃなくて…


ただ単に、キラキラしてる彼に憧れてた。


『あ、俺、中森秀斗!』


突然の自己紹介で少し戸惑ったけど、


普通は最初に自己紹介する物だったことにも気づく。


『そっちは?』


「あ、えっと、日比野海音。」


『へー、“みおん”ってどうやって書くの?』


「海に音」


『ふーん。海の音か!綺麗な名前だな☆』


そんなこと言われたの初めてだった。


いつも“元気な名前”ばっかりだったから。


単純に、嬉しかった。


「あ、ありがとう。」



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