ただ君だけを想う。
『いーんじゃね?許してやるよ。海音だけ特別な☆』


その言葉と笑顔にドキッとしたのを覚えてる。


もしかしたら、きっかけとかなく…


彼に出会った時から彼への気持ちは“憧れ”じゃなくて“恋”だったのかも知れない―…。



その後、

花音がものすごい勢いでこっちに向かって来たのがすぐわかった。


「ぅわ、見つかった」


『あれ、誰?』


秀ちゃんが不思議そうに尋ねてきた。


「双子の姉」


『へーっ!海音て双子なんだな☆確かに似てるかも』


よく言われるよ。性格は全く似てないけどね。


『でも、なんか凄い怒ってね?』


「ぅんー、動くなって言われてたのに動いたからね」


『ははっ、なんか親と子みたい。』


「なっ、失礼な!」


『はは、悪い悪い!』


そんなやり取りをしている間も、花音が向かっている。


あぁー、こりゃ説教だな。



< 29 / 218 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop