ただ君だけを想う。
「もぅ~!海音!動かないでって言ったでしょ!?めっちゃ探したんだからね!」


花音の説教をどうにかしなければいけない…。


「本っ当に、ごめんなさい。反省してます!」


「そんなことばっかり言って~」


「あぁぁ、わかってるから、ちゃんと!ほら入学式始まっちゃうし、行こう!?」


「全く、海音てば…」


まだぶつぶつ言ってるけど、なんとか今は逃れられたみたいだ。


体育館に向かってる時も海音は文句言ってたけど、


私はそんなことよりも

彼、秀ちゃんのことを思い出していた。


結局秀ちゃんとは、運悪くクラス別になった…。

だけど、会うたびに話しかけてくれて…

私と秀ちゃんはどんどん仲良くなっていた。


2年生では嬉しいことに同じクラスだし。



そして…


私の気持ちはどんどんどんどん、


膨らんでいった。



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