ただ君だけを想う。
私の隣にスッと座ったけど…


何故だか嫌じゃなかった。


だから普通に良太くんとは楽しい会話が出来た。


それは多分…――。


『なぁ、抜けね?』


「えぇ!?」


『よし、抜けちゃおう』


「ちょ…っ」


私が抵抗する暇さえ与えない早さで私の腕を引っ張って行く。


『悪ぃ!俺ら先抜ける☆』


抜け出した部屋からみんなが騒いでるのが聞こえるけど…。


今は良太くんのスピードに追いつくのが精一杯だった。



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