ただ君だけを想う。
――…


静かな道に入って、私と良太くんの足音だけが響く。


やっとゆっくりになって、息を整える。


もう腕は捕まれてない。


この際聞いてみようか…。


ずっと不思議に思ってたこと。


「ねぇ、聞いてもいい?」


私が尋ねると、少し前を歩く良太くんが
私の方を振り返らずに答えた。


『んー…?何?』


「良太くん、理央のこと好きなんでしょ?どうして合コンなんか…?」


話かけられた時から不思議に思ってた。


最初は理央とはただの幼なじみだって言ってたけど…。


理央を見る良太くんの目は優しくて、


他の女の子を見る目とは全然違う。



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