ただ君だけを想う。
そんな会話をどっから聞いてたのか知らないけど…


途中で話に入って来た人物がいた。


『何?!お前、合コンしたのかよ!?』


「しゅ、愁ちゃん!?」


それは私の大好きな人だった。


「愁斗!いつから聞いてたのよ!?」


茜の質問に平然と答える愁ちゃん。


『んー、最初から?』


さ、最悪だ…。


よりによって愁ちゃんに聞かれるなんて。


ありえないよー…。


『で、マジなの?』


「マジよ!そんで海音はお持ち帰りされたんだから!」


私の変わりに理央が答えたけど…、


ちょっと言い方間違ってるよ…。


誤解されちゃうでしょ!?


でもやっぱり愁ちゃんは私に興味がないみたいで…


『へぇ~、良かったじゃん☆やっと海音にも男がな~』


そんな言葉欲しくなかった。


柄にもなくみんながいる教室で泣きそうになったけど…


なんとか堪えて私もいつものように笑って答えていた。


「海音、大丈夫…?」


「大丈夫。あーぁ、今日の放課後楽しみだなぁ♪」


私はちゃんと笑えてたかな…??



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