ただ君だけを想う。
多分それは私だけじゃなくて…

良太くんも同じ気持ちだったと思う。


むしろ私よりも何か感じたんじゃないかな。


私たちの目の前にいる二人と一緒で、


“幼なじみ”な理央と良太くんだから。


『美鈴ー?行くぞーっ!?』


「あ、はーぃ!…なんか調子乗ってごめんね!でも、二人とも精一杯恋愛しなきゃだめだよ!頑張ってね!」


『あ、ありがとうございました。』


良太くんが先にお礼を言ったので…


慌てて私も言った。


「ありがとうございました!」


「勝手に喋ってただけだから気にしないで!
じゃあね♪」


『「はい!」』


そしてその女の人は男の人の側へ駆け寄り、


腕に手を回して仲良さそうに何処かへ行ってしまった。



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