ただ君だけを想う。
『とりあえず今日部活休みだろ?』


「まぁ…」


女バスは毎週水曜日はオフだ。


それを知って絶対今日誘って来たなコイツ…。


でも………

「男バスはオフじゃないじゃん。」


『今日は休む!』


サイテー…。


『そんな目で見んなよ~。ちゃんと顧問に言ってあるから大丈夫だって!』


なんてやつだ…。
はぁ。もう呆れることしか出来ないよ。


なんで愁ちゃんはこんな奴と親友なんだか…。


『まー、中学からの付き合いだからね☆』


なんでわかった…。


『海音わかりやすいし~』


エスパーか…!?


『違うから。』


「……もう!いいから早く本題!」


『あぁ、詳しいことは放課後話すよ。』


放課後…?


「今じゃなくて放課後に用あるの?」


『まーね~。じゃ、放課後空けといてよ!?教室に迎えに行くし、逃げんなよー』


そう言って拓海くんは私の教室の隣の教室へ入って行った。


私と愁ちゃんはE組、大地と花音、拓海くんはD組。


だから何かと拓海くんはうちのクラスに来る。



< 95 / 218 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop