ただ君だけを想う。
『お前、何こんなとこで油売ってるんだよ』


しかも拓海くんの落ち込んでるオーラをこの人もスルー。


さすが親友。


『愁…。お前まで…。お前まで俺をスルーすんのか…』


『だってお前に付き合ってる時間ねーもん。』


「さすが親友ね、愁斗!」


『海音、わりーな。拓海が。』


「え、あ…」


『すぐ連れてくから。ほら、お前は今から部活だ部活。』


『俺は今日海音と行く場所があるんだよ!』


『は?まじ?』


「ま、まぁ…」


むしろ連れてってくれた方がいいんだけどな…。


『そういうことだ!ほら、すぐ部活始まるぞ!お前は行け!』


『何なんだよ、お前は…。ま、海音、大変だと思うけどコイツ頼むな』


呆れながらも愁ちゃんはそう言って部活に行った。


頼まれたくなかったー…。



< 98 / 218 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop