ふたりの恋・・・恭介SIDE


いつもの店でケンタとヒロトの事情聴取を受ける。




二人はしつこく俺とリサの関係について聞いてくる。




「そういう関係じゃない」を繰り返していると、だんだん切なくなってくる・・。




「実は付き合ってるんだ」とか、言えたらどんなにいいだろう・・・。






結局、誤解は解けた。





・・・が。ヒロトのバカがペラってしまって、京真の突発的な浮気がリサに知られてしまった。




リサは・・・顔を下げて泣いた。




リサのなく姿なんて、見たくない。




せっかくの可愛い顔が台無しだし、それより・・・




京真の浮気を知って泣いているんだから・・・




リサの中で京真は《失いたくない人》なんだって言っているようなものだから。







・・・泣くなよ、リサ。





そんなに京真がいいか??





俺だったら・・・





絶対、リサを泣かせない・・けど・・。




そう思ったら、急に俺はリサが欲しくなった。





「もう、京真のことはやめとけって!!」





あぁ・・・俺、親友より女を優先しちまった・・・




< 10 / 14 >

この作品をシェア

pagetop