ふたりの恋・・・恭介SIDE
ある日、京真が教室でエロ本を見ながらポツリと言った。
「なぁ・・・お前らさ・・・一目惚れってしたことあるか??」
ブーーーーーーーーーーーーっっっ!!!!
俺らは飲んでいたコーラを同時に噴き出した。
「はぁ?!?!どした?!京真!!何を言い出すんだよ・・気でも狂ったか??」
「狂ってねぇし・・・」
京真は真顔で、エロ本の下から裸のネェちゃんを覗き込んで言った。
「京真・・そんなことしても秘密の花園の中身は見えネェよ・・・」
ケンタが京真に冷たい口調で言いながら、コーラでびったんこになった制服をタオルで拭く。
「・・で。何、急に・・まさか、一目惚れでもしたって??」
ヒロトが茶化すように言った。
京真は、ッチ・・と軽く舌打ちをして、秘密の花園の中身を見るのを断念する。
「どーーなの、京真」
俺も京真をからかい気味に聞く。
京真は、うーーーーーーんと考えてから、
「俺・・・昨日女に声かけちまった」
そうポツリと言った。