ふたりの恋・・・恭介SIDE
それから、俺たちがその《リサ》と顔を合わせるのに時間はかからなかった。
俺たちがいつも集まる場所・・うさんくさい喫茶店のようなジャズバーのような店・・
どうやら今日は京真が《リサ》をこの店に連れてくるとの事・・
・・で、俺が一番乗りで店にいる。
「わりぃ!!遅くなった!!」
京真のその声に俺はすぐに反応した。
《リサ》って子、きっと、いつもみたいにギャルなんだろうなぁ・・
ギャルで処女ってかなり貴重じゃん??
・・なんて勝手に想像していたから、《リサ》を初めて見たとき・・・
俺は無意識に呼吸をするのを忘れた・・・
そこには、真っ黒な長いストレートヘアーで、とにかく透き通るような白い肌、
まるで人形みたいな大きな目の今まで見たことのないような女の子が立っていた。
俺は・・・生まれて初めて一目惚れをした・・・
胸の奥から心臓が飛び出てきそうなくらい、鼓動を感じた。
「俺は、山井恭介!京真と同じクラスね。よろしくリサっち♪」
そしてそのまま軽くハグをした。
リサは、そのハグに驚いたのか、「ひゃっっ!」と言ってかわそうとする。
・・・その反応が俺的には新鮮で、なんだか嬉しかった。
俺は、いつものように自然に女の子に接していたつもりだったんだけど、
やっぱり、惚れた相手にはそうはいかなくて・・・
リサを見れば見るほど、首や耳からも鼓動が聞こえるくらいドキドキした。