ふたりの恋・・・恭介SIDE
リサの学校の近くの駅に着く。
教室を出てからずっと走りっぱなしで結構バテてる。
間違いなく、タバコのせいだ・・・
コレを機に禁煙すっかな・・・なんて余裕でいられたのもそれまで。
駅の3番出口を出てすぐ目の前にある時刻表の看板にもたれているリサを見つけると、
俺の鼓動は、さっき走った時よりもドクドクいいだした。
やべぇ・・・マジかよ・・。
制服のネクタイをちょっと緩めて、首元を楽にする。
それでも鼓動は治まらない。
仕方ない・・・行くか。
リサがふぅ~っと息を吐きながら空を見上げた時、やっと声を掛けることが出来た。
俺がリサに声を掛けてすぐに、後ろから鬱陶しい奴等が声を掛けてきた。
ケンタとヒロト。
どうやら俺が女と会うと感じたらしく、つけてきたらしい。
奴等は俺とリサが付き合ってるんだと勘違いしていたようだった。
まぁ、俺的には問題ないんだけど・・・
でも。
やっぱ、親友の女に手を出すのはご法度なわけで。