幼なじみはだめですか?
「………開都。
好きになってくれて、ありがとう。
あたしは開都のこと、ほんとうの弟みたいに思ってる。
家族的な存在として、大好きだよ。
でもね、あたしはやっぱり…」
…あぁ、もう少しなのに。
もう少しなのに涙が、出そう。
開都を傷付けるのは、あたしなのに…なんであたしが泣くの……
「……わたしは…っ…
わたしは…っ…健…都が…
好きっ……で…す…っ……」
「……うん。ありがとう
ちゃんと言ってくれて。
…ありがとう。
ごめん、みきちゃん」
「え」
ぎゅっ………
「…最後に…抱きしめたかった。」
暖かい開都の温もり。
…ほんとに、大きくなったなぁ、、
「ありがとう。
じゃっ!今日からまた俺、弟ね!
いってきます、お姉ちゃん」
「……っ…おうっ!行ってらっしゃい!」
ちゃんと、笑えた。
開都…ありがとう。