幼なじみはだめですか?





起きると、部屋は真っ暗だった。





「…んー……ほんとに寝ちゃったか。」








専門に入ってから染めたお気に入りの金髪が寝癖だらけだ。

やっぱり、髪の毛が短いと寝癖すごいなぁ、なんてのんきに薄暗い中、鏡を見つめていた。





なんとなく電気は点けたくない。
今日は月の光がすごく明るい




帰らなきゃいけないけど、もう少し健都の匂いのするこの部屋にいたい。







明日からはまたいつもどおり。


馬鹿な私たちに戻ってる!







…アホな掛け合いの相方は健都しか務まらない。






…あたしは健都しか欲しくない、






…健都、、






「……すき」






あ、やべ。

また泣いちゃった。











トントン、







健都の部屋にノック音。

健都はいない、
あたしは半裸、


とりあえず布団にもぐって寝たふり。







「…………あ」







あ。開都の声だ、


…あれ、部屋に入ってくる。













ちゅ……









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