幼なじみはだめですか?
「……………っなに言って」
嘘。
なにそれ。
「………ほんと、なんだけどな。
ミキちゃんが兄貴に夢中すぎて気付かなかったんじゃない?」
小さいころから
いつだって私たちに着いてきた開都。
あたしと健都が手をつなぐと
開もぉ〜っ!と言って
私の反対側の手をにぎってきた開都。
「だからさ…
兄貴のこと、許せねぇ
ミキちゃんにも。
ちょっとがっかりだよ、」
「開……」
「……ミキちゃん、
俺、本気だから。
答え待ってる」
そう言って身軽にベッドから降りた彼。
いつの間にあんなに背が高くなったんだろう。
握られていた腕が少し痛い…。
キス、しちゃった。
健都以外の人と。
なぜだかまた、泣けてきて
急いで服を着て向かいの家に帰った。