幼なじみはだめですか?
嫌でも朝は来る。
低体温症な私はすざまじく朝がニガテ。
「うーむ…ねむい」
昨日、いつ寝たのかも覚えてないけど…
でも一つわかること。
「なにこの顔ー!???」
目がいつもの8倍腫れぼったい。
昨日、どんだけ泣いたんだ…
化粧する気さえも失ったのでサングラスをかけ、
首筋には絆創膏をはり、
完全に 不審者。
な私は、カフェオレで少し目を覚ましてから家を出た。
「…………ぷ」
「…は?!…はぁーっ!???
なに笑ってんだよバカ健都っ」
「………いや、あの、知り合いじゃないんで」
「……くっそーあほーばかー!このやろー!大学まで着いてってやろーかー!」
「あっはは、まじ、それは勘弁して!!」
いつもの朝。
駅まで一緒に向かう朝。
ちゃんと笑える。
「みっきちゃーん!」
三「おっ、おはよう開都!」
健「あれ、開、今日早くね?」
開「朝学習だよ、俺これでも受験生なんで〜」
びっくりした…
あたし、挙動不審じゃないだろうか。
いや。格好はすでに不審だけど…。
途中まで同じ道なので何年かぶりに3人で過ごす朝。
三「勉強頑張ってね〜!」
開「ありがとう」
途中で開は道を曲がっていった。