大学生
「あのね,俺なりにいくつか山を張ってみたんだ。聞きたい?」


「マジで?教えてくれい」


そうして僕は雄太郎に何にも根拠のないヤマを話した。


「おぉ,出そうでそう!ここだけやりゃ完璧っしょ?」


雄太郎は声を弾ませた。


僕もすっかりその気になり


「だろぉ?だからここだけやってさっさか寝ましょうよ」


といった。


「せやな,でんわしてマジ良かったわ,明日頑張ろーおやすみ」

そして電話は切れた。


僕はその後一時間弱教科書のヤマの部分を読み,気がついたら寝てしまっていたのだった。

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