大学生
翌日,少し早くに目が覚めたが得に勉強はせず,電車の中でパラパラとヤマの部分を見て
試験に臨んだ。



雄太郎と僕は試験講堂で落ち合い隣に座った。


「あのさ…試験もうすぐ始まるけど…幸治は?」

僕は雄太郎に尋ねた。


「はて?俺は何もしらんよ」


雄太郎に他人を気にする余裕はなく,僕の教えたヤマをひたすら熟読していた。


「う~む…幸治のやつ勉強のしすぎで寝過ごしたとか?あいつにもヤマ教えてやればよかったな」

僕はつぶやき,後悔した。
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