大学生
僕らは一服し,美穂たちのテーブルに向かった。
「おつかれー!大変な講義取っちゃったんだって?山ちんから聞いたよ」
美穂は心配そうに僕と雄太郎にいった。
「ホンマや~これもすべて晋平が取ろうって言っ…」
「ノート。」
「ごめんなさい」
雄太郎が愚痴をこぼしたが
僕はそれを一蹴した。
「あはは,頑張れ~」
美穂は笑いながらいった。
「金5の政治学って渡辺でしょ?うちも楽な授業って聞いたから取ろうか迷ったんだけど…」
真美が少し考え込んだようにいった。
「俺も先輩にそう聞いてたんだよ。でも今年から方針変えたみたい」
僕は缶コーヒーを開けながら答えた。
「この教科書丸々一冊範囲やて。渡辺頭おかしいんちゃう?」
雄太郎が真っ白な教科書をパラパラしながらいった。