勇者様と従者さま。
アーサーは駆け出す。
走りながら長剣を抜き放った。
鋼のように固い毛におおわれた魔物の体を見て、顔をしかめる。
このての魔物は体毛に遮られて剣が届かないのだ。
魔物もアーサーを獲物と認識したようで、前肢を振りまわす。
動きは速くないが、鋭い爪の破壊力は高そうだ。
「矢を放て!」
叫びに応じて、弓兵たちが矢を放つ。
もちろん、その矢は魔物の体毛に跳ね返された。
しかし、一瞬でも魔物の注意はアーサーから逸れた。
それで充分だった。
矢をかいくぐって、アーサーは魔物の目前に踊り出る。
魔物が気付いた時には手遅れだった。
アーサーの剣が、唯一魔物の体毛に遮られない部分…口内に深々と突き立てられた。
痛みと怒りに魔物が暴れ出す。
その瞬間、アーサーは剣を抜き、勢いを利用して距離をとった。
魔物はのたうちまわりながらも逃げ出す。
…恐らく、消滅は時間の問題だろう。
念のため、追うように指示を飛ばした。
走りながら長剣を抜き放った。
鋼のように固い毛におおわれた魔物の体を見て、顔をしかめる。
このての魔物は体毛に遮られて剣が届かないのだ。
魔物もアーサーを獲物と認識したようで、前肢を振りまわす。
動きは速くないが、鋭い爪の破壊力は高そうだ。
「矢を放て!」
叫びに応じて、弓兵たちが矢を放つ。
もちろん、その矢は魔物の体毛に跳ね返された。
しかし、一瞬でも魔物の注意はアーサーから逸れた。
それで充分だった。
矢をかいくぐって、アーサーは魔物の目前に踊り出る。
魔物が気付いた時には手遅れだった。
アーサーの剣が、唯一魔物の体毛に遮られない部分…口内に深々と突き立てられた。
痛みと怒りに魔物が暴れ出す。
その瞬間、アーサーは剣を抜き、勢いを利用して距離をとった。
魔物はのたうちまわりながらも逃げ出す。
…恐らく、消滅は時間の問題だろう。
念のため、追うように指示を飛ばした。