シニユカバ・スーパーソニック
最後の賭けが欲しかったのだ。
誰の手にも止められない、自分の手で紡ぎ出す、最初で最後の瞬きが。
 だから、言わせて欲しい。
 人生が二度もないというなら、思わぬチャンスとはたぶん、こういう突拍子もない事から訪れるものなのだろう。
たぶん、チャンスなんておのが身にはなかなか気が付きにくいものだけど、そう思わせてくれるようなふしが必ずあるはずだから、人はいつでも希望にときめき、夢を見る。
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