シニユカバ・スーパーソニック
凄惨で痛々しい光景に彼女は目を背けた。途端に辺りも暗くなっていった。風景がひとつひとつ、切り刻まれるように消えていった。消えていく風景の中で、少女は消え入るような声で彼女にこう残していく。
「本当は、お前が殺したのに――」
再び目が覚めた瞬間、まだ耳鳴りのように最後の言葉がこだましていた。
カーテンの隙間からは朝日が差し込んでいた。だが、温もりは感じなかった
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