導光
何より先生に万が一
変な感情を抱いてしまえば
面倒なことになるのは火を
見るより明らかじゃない。
まぁ私には関係ないこと。
でも女子校育ちじゃ奏が
期待したくなる気持ちも
分からなくもないけどね。
「結構普通に間に合いそう。
あんま急がんで良かったな。」
「うん。良かった。
この分やと向かう途中で
コンビニ寄ってもいけるわ。」
途中コンビニに立ち寄ると
小腹を満たすためにお菓子を
買い、駅から10分ほどの
場所に位置する伸希館へ向かう。
「わーやっぱり伸希館デカいな!
なんかどっかの会社っぽい!」
まだ数えるほどしか来ていない
奏は一人横でハイテンション。