導光


「そうなの。
今日は何の授業?」




「んー晃子、講座名って
なんやったっけ?」




「黄燐学院物理化学です。
中03からのこの校舎限定
開講の進度別対応講座です。」




「相変わらず泉谷さんは
伸希館マニアみたいね。」




そう言って高岡先生は
柔和な笑みを浮かべた。




ほんとに先生は美しい。
外見もさることながら
なんというか内面が。




一人で凛と生きるその姿に
私はずっと憧れ続けている。


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