enjoy!
 「てか、よく考えたら…私に愛華は勝てるわけがないんだよ。」

 「え!?なんですか?その自信!」

あたしは飲んでいたスポーツドリンクを吹き出しそうになった。

 「私の方が強いから。」

 「先輩、あたしにケンカ売ってるんですか?」

先輩の自信満々な表情を見て、あたしは思わず笑いそうになった。

 「そーゆーわけじゃなくて、気持ちの問題!
 プレーは、まぁ五分五分くらいだと思うけど…。」

 「あたし、結構メンタル面は強い方ですよ?」

笑いながら日花梨先輩は首を横に振った。

 「3年目の意地ってヤツ。
 負けた時点で、私は引退だから!」

 「先輩が部活からいなくなるなんて、考えられないです。」

先輩がいなくなったら、あたしはどうすればいいのだろうか?

全く想像もできないし、理解もできない。

 
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