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 「愛華なら大丈夫!私の前衛だもん!どんなことがあっても
 部を引っ張ってくれるよね?」

 「でも、あたし…部長候補じゃないし…。」

 「愛華には部の中心になって、みんなを支えてほしい。」

日花梨先輩が寂しそうな笑顔でそう言った。

日花梨先輩も、こんな表情をするんだ・・・。

 「あたしなんかに務まりますかね?」

日花梨先輩と目を合わせないように、あたしはそう言った。

今の日花梨先輩を見てたら、なんか息が詰まりそうだ。

 「出来ると思ってるから頼んでるんでしょー!?」

日花梨先輩が思いっきりあたしの足を蹴った。

この人は下手すればサッカー部に入れるんじゃないだろうか?

 「痛っ!!わかりましたって!やります!やればいいんですよね!?」

 「わかればよろしい!」

まだふくらはぎの部分がジンジンしている。

 
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