enjoy!
「大丈夫!
学校側には許可もとったし…。
勉強の方も後でみっちり補習してもら
うから!」
「うげ。最悪ー。」
日花梨先輩が舌を出した。
「なにが最悪だ…。
そーゆーお前が1番楽しそうじゃんか!」
「うるさいなー!
リベンジに燃えてるんだって!」
あ、やっぱり。
言うと思った…。
「明日とあさっての2日間だから、残りは
いつも通りの調整なんだけど。
反対の人~?」
もちろん手をあげる人はいない。
あたしも合宿が楽しみになってきた。
「じゃ、合宿決行な。解散!」
プリントを眺めてみると、合宿場所はここら
辺じゃかなり設備のいいコートで、宿泊場所
も近かった。
「面白そうだよな!!」
「うん、そーだね。」
蓮はさっきから浮かない表情をしている。
「蓮、どうかした?」
「あ、いや…。試合とかできるのかなって。
オレ、まだ海葉の人とあたったことない
し…
調整だから試合はないのかなって。」
さすが蓮。
考えることが深い。