enjoy!
 
 「今日の合宿な、急遽なんだけど…
  佐倉中も来るんだよ。」

 「へぇ…え?」

佐倉中…。
まさか、笹嶋さんのことを考えてる途中に佐
倉中が出てくると思わなかった…。

 「驚いただろ?
  一番手前衛の一ノ瀬から色々学んでおけ。」

 「あ…はい。」

…これって、かなり都合悪くないか…?
100%…笹嶋さんは愛華に声をかけに来る。
ピンチだ…!!!!

 「え!?佐倉来るんですか!?」
 
 「啓人先輩、声デカイですよ!!」

歩斗は先輩の声なんて気にせずに寝ている。
…都合のいいヤツだ。

 「ん~…。もう着きました?」

 「ゴメン、愛華。
  まだ寝てていいってさ。」

 「…そうですか…。」

そう言うと愛華はラケットバックからIpodを
取り出して、ヘッドフォンで聞き出した。

 『…のイングリッシュ講座~…』

愛華のヘッドフォンは地味に音が漏れていた。
 
 「…睡眠学習ってやつか?」

 「多分…。」

なんだよ、イングリッシュ講座って…。
なんでイングリッシュだけ英語…。
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