enjoy!

 「祐輔、遠足じゃないんだぞ?」

 「わかってますって!!先生もいります
  ?」

祐輔先輩は先生にチョコを差し出した。

 「…遠慮しとく。」

 「そうですか。蓮、食うだろ?」

 「あ、いただきます。」

祐輔先輩も啓人先輩も実力は確かなのに…
なんか抜けてるんだよな。
まぁ、楽しいからいいんだけど。
先輩達のこと好きだし。

 「…どうした?蓮?」

 「いや…先輩達といられるのもあと少し
  だなって。
  そう思ったら寂しくなるなと…。」

啓人先輩がオレのことを突然抱きしめてき
た。

 「え?どうしたんですか!?」

 「蓮~!!お前ってヤツは!」

…痛い。
でも、嬉しかった。

 「はいはい!そろそろ離してやろーや。
  …蓮、ありがとな。
  オレも引退したくねぇけど…。」

啓人先輩が離れたと思ったら次は祐輔先輩
だ。
さすがに…暑苦しいかも。

 「お前らいい加減、座りなさい。」

先生にメガホンで頭を叩かれた先輩達は
渋々席へと戻っていった。
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